運命線は、生命線・頭脳線・感情線とともに、手相の4大基本線といわれますね。
ですが、他の3つの基本線と違い、表れていない人も多いもの。
運命線はその人の気質が示されるので、濃い人や薄い人、ない人もそれぞれに意味があります。
運命線がない手相や線の薄さや濃さについてはこちらをご覧くださいね。
運命線の種類はたくさんありますが、こちらの記事では、線の出発する場所による11個のタイプと、人差し指に昇る2個のタイプの意味を見ていきたいと思います。
運命線とは
運命線は別名「苦労線」と呼ばれるように、社会と関わる姿勢や運勢の転換期をあらわす線です。
運命線は例外を除き、基本的にはどの位置から出発しても中指の付け根、土星丘に向かう線をいいます。
例外的に人差し指のほうに伸びる場合もあり、判別がしにくい線ともいえます。
運命線に濃く勢いがあり、まっすぐに伸びる線が吉相となります。
逆にクネクネしたり、キレギレで弱々しい線は、その時期に運気が低迷している様子をあらわすもの。
また線の状態や、出発する位置・線の先端と向き・枝分かれや島、十字などのサインの有無など、様々なパターンがあります。
さらにこの線は、生命線・感情線・頭脳線の3つの基本線と違い、あらわれていない人もいます。
今はなくても、知らないうちに表れていたり、片手にだけあったりと、変化しやすい線でもあります。
私も運命線がなかったのですが、いつの間にかあらわれていました。
思い当たることは、大きな環境の変化なんですが。
環境が変化すると、自分自身の心がまえも変わっていたということだと思います。
ではまず、運命線の出発する場所別に11個のパターンについてみていきましょう。
運命線の出発点による11個のパターンの意味
①地丘から出発する運命線
手首の少し上の真ん中にある地丘から出発する運命線は、強運な人です。
先祖から守られて生まれ、小さいころから強い運気を持っています。
自力で我が道を行くタイプの独立心の強い人です。
精神的にもタフでワンマンな人が多いのも、この手相の典型。
ですが、その人が人格者の場合は、知らず知らずの間に周囲の人の引き立てや援助を受けることが多く大成するでしょう。
また親元を離れて活躍することも多く、家族・親戚などを支えていくこともあります。
さらに、地丘に短くてもはっきりした縦線があらわれる場合も運命線になり、中には霊感の強い人もあります。
洞察力も鋭い人が多いでしょう。
②生命線にそって昇る運命線
生命線に寄り添うように出発する運命線は、長男、長女に多くみられる手相です。
この手相を持つ人は、家業を継ぐなどで親と一緒に仕事をしたり、成人後も同居したりと親離れがしにくい傾向です。
結婚や独立後も実家と頻繁に行き来し、進路を決めるのも親の意見を尊重して決める人が多いです。
この相が次男や三男に出る場合は、長男に代り家業を継ぐ役割になるでしょう。
③月丘から出発する運命線3タイプ
③ー1.月丘の上部から出発する運命線の意味
月丘は家族や親せき以外の人を意味するもの。
そして月丘から出発する運命線は、他人や周りの多くの人からの人気や援助を受けて、成功する線です。
ですが、月丘の上部から土星丘に登る運命線を持つ人は、自分自身の努力によって成功を達成する人です。
月丘の上部にある第二火星丘は、自分との闘いや自制心、我慢強さなどのパワーを持ちます。
月丘の上部から昇る運命線は、第二火星丘の影響が強く現れているようですね。
③ー2.月丘から出発する運命線の意味
この運命線は、別名「人気線」ともいわれ、血縁者以外の人との縁が深く周りの人の人気や援助、恩恵で幸運な人生を送ることができます。
芸術家や芸能人のように多くの人からの人気によって成功するとか、他人や配偶者に精神的、物質的に支えられ開運し成功する相です。
海外など知らない場所や他人にも溶け込み安く協力者にも恵まれやすい資質を持っている人。
しかし、このタイプの運命線が示す成功は、変化しやすく不安定なものです。
この運命線の先端が土星丘に到達せず途中で消えていると、その年に人気が下降する可能性があるので注意が必要です。
③ー3.月丘の底部から出発する運命線の意味
月丘の底部分から出発する運命線は、直観力や鋭い勘を示すものです。
この手相を持つ人は、直感力やひらめきが必要とされる投資分野や、企画などに適しています。
手の形が円錐形の場合、この手相が能力を発揮することでしょう。
④金星丘から出発する運命線
親指の下部分の金星丘は、身内や親せき、恋愛や生命力、健康などを表すものです。
さらに、生まれ育った場所なども示すこともあります。
金星丘から出発する運命線を持つ人は、親からの恩恵が大きく親の遺産を相続するなど、身内の人からの厚い援助を受けるタイプです。
また、もう一つの見方では、特定の異性に対して抱く強い愛情が、その人の全生涯にわたって影響を与える相とも。
一番多いのは、恋してはいけない人を慕うとか、既婚者を好きになってしまう可能性があります。
つまりあなたがいくら慕っても、その愛情に応えることができない人を慕ってしまうのです。
その結果、生涯を不幸にする可能性がある手相です。
特に女性がこの手相を持っていた場合、不運だとされています。
⑤生命線上から出発する運命線
この手相を持つ人は、独立心が強く努力の末に成果が認められるタイプです。
自分の生命力を資本に、自力で涙ぐましい努力によって、開運していく向上心の強い人。
下積みの期間が長く、他人からの援助を受けにくいのは、甘え下手で愛情表現が苦手なからかもしれません。
しかしコツコツと努力を重ね、道を切り開いていくでしょう。
⑥生命線の内側から出発する運命線
愛嬌があり周りの人から好かれるタイプです。
特に目上の人から、かわいがられるでしょう。
内面にはしっかりとした芯を持った人ですが、素直で屈託のない性格で敵を作りません。
ミュージシャンなど、不安定な職業で長い間にわたり活躍している人に多い手相です。
⑦火星平原より出発する運命線
手のひらの中央の火星平原より運命線が伸びる相は、予想外の出来事によって、生活が一変することを示しています。
特に若いころの苦労や困難が多く、目標達成のためには苦労が伴うでしょう。
努力が報われて評価されても、会社が倒産するなど、大きな変化に巻き込まれそうです。
ですが、この運命線が吉相となるパターンはこちら。
運命線がしっかりと土星丘に届き、この線からの支線が太陽丘に伸びていると運気が開けるでしょう。
また、土星丘に届く運命線といっしょに、太陽線もあれば幸運を招くことを暗示するものです。
その場合は他からの支援がなくても、自分の努力と能力で幸運を獲得できるでしょう。
⑧頭脳線から出発する運命線
頭脳線の上から運命線が伸びる相は、30代の半ばからの幸運や成功を示しています。
人に何かを教える職業や良い方向に導く仕事に向いています。
各種学校の先生や心理カウンセラーなど専門職のスペシャリストに就くと能力を発揮できそうです。
ほかの線との兼ね合いもありますが、悩んでいる人を良い方向に導く意味では、占い師にも向いているといえるでしょう。
運命線がない期間は、周りの環境に合わせて、その流れに沿っていきてきたことを暗示するものです。
段々に自我が強くなり、社会的な運気が上がってきます。
それとともに、苦労も増えることになりますが、自分の能力で切り開いていくでしょう。
⑨感情線から出発する運命線
晩年は安泰の大器晩成型の吉相です。
感情線より上に伸びる運命線は、50歳、55歳以降に運気が高まり活躍する人。
それまでの人生は、苦労や困難が多く地道な努力を続けてこられたでしょう。
転職して花開いたり、定年後に趣味の世界で活躍するなど、色々なパターンが考えられます。
そんな努力や苦労してきたことが報われて、開運するという吉相です。
この手相はマイペースで誠実な人に多いとされ、子育てを終えて自分の好きなことに打ち込む女性に多くみられます。
⑩第二火星丘から出発する運命線
第二火星丘から出発し中指の下の土星丘に向かう運命線。
このタイプの運命線をもつ人は配偶者に恵まれ、その援助によって成功することを暗示しています。
ご自信も真面目手責任感が強い人。
ですが、人に借りを作ることや仕事を任すことも苦手な性格です。
器用でなんでもできるので、ついつい自分でやってしまいがちですが、大きく発展させるためには周りの人を受け入れ、任せることが大切です。
そうすることで、さらにより大きく開運するでしょう。
⑪第一火星丘から出発する運命線
第一火星丘は、闘争心や決断力・行動力などを表し「戦の丘」ともされます。
この丘から始まり中指に向かう運命線は、混乱や不安定な社会ほど力を発揮でき成功を掴む吉相です。
自然災害や不況などとりまく環境は、大きく変わることもありますね。
そんなとき、落ち込まずにピンチをチャンスに変え成功をおさめることができるタイプ。
もともと野心家で時代の流れを読むことに長けている人、しっかりした目標を持つと達成できるでしょう。
第一火星丘を起点とする運命線は、逆境にあっても「徹底的に戦い抜く闘志」を示す珍しい運命線です。
そしてこのタイプの運命線をもつ人は、晩年になるほどさらに運気がアップするタイプです。
先端が土星丘以外に伸びる運命線
⑫月丘から木星丘に昇る運命線の意味
月丘を起点とする運命線は、他人の引き立てや援助によって開運する相です。
木星丘には、指導力や地位や名誉、権力志向、独立心などの意味があります。
木星丘に向かう運命線を持つ人は、他人からの多くの援助によって、自分の希望を叶える人です。
例えば、選挙などでは一般の大勢の人からの応援や支持が欲しいもの。
そんな場合、この手相は心強いものとなりそうですね。
月丘の示す大勢の人の支援を得て、木星丘で自分の夢や希望を叶えるという吉相の運命線です。
⑬土星丘を経て木星丘に昇る運命線の意味
この手相は、晩年の大きな成功を予兆するものです。
これまでの地道な努力が叶った成果で、自分の野心を満足させるに足る大きな成功を意味しています。
まとめ
運命線の起点別の意味11と、人差し指の付け根に伸びる運命線の意味2つを見てきました。
運命線には起点や終点によって、様々な意味を持っています。
3大基本線ほどに太い線はなくても、細い線は結構現れていることが多いです。
自分の手のひらをじっくり眺めてみましょう。
そして良い運命線をみつけたなら、線を濃くできるように意識してみると良いですね。
今回もお読みいただきありがとうございました。